ファストパスキー

父モーリスは4歳時に安田記念とマイルCS、香港マイルを制して年間GⅠ3勝で年度代表馬に選出されました。5歳時も香港・チャンピオンズマイル、天皇賞（秋）、香港CとGⅠを3勝。2017年から種牡馬入りし、初年度産駒からスプリンターズS勝ちのピクシーナイト、エリザベス女王杯優勝のジェラルディーナ、そして大阪杯を逃げ切ったジャックドールを輩出。その後もアドマイヤズームが朝日杯FS馬となり、シャトル先のオーストラリアでの産駒HitotsuがATCオーストラリアンダービーなどG1を3勝、Mazuは豪G1のBRCドゥームベン10,000Sに勝利しています。

一方、母系を見ますと、母オレンドンは仏G1サンタラリ賞で2着の良血馬。本馬は元々2022年のセレクトセールで2500万円(税抜)で落札された馬なのですが、上述の血統かつ社台ファーム生産でこの値段は正直安すぎで、当歳セッションにはレポジトリ等は無いため、調べた訳ではないですが恐らく当時かなり小さかったのではないかと推測。そこから中サイズの馬体重450kg台まで成長した成長力が気に入りました。調教では水準を超えるタイムを出しており、地方競馬に重要な先行力がある事から、身体がフィットしてレースでも動けるようになれば大化けしてくれる可能性も秘めていると思い購買に至りました。

やや芝寄りの血統ですのでダート適性が懸念事項ですが、中央時代芝もダートも使われて来ており、全地方競馬の中でも比較的砂質が軽めで(あまり当てには出来ませんが)芝を走る事も出来る岩手競馬が合うと思い、リーディング(6/3現在)の水沢・板垣吉則厩舎にお願いしました。

また、年内100万の加算で南関にステップアップも可能。酷暑の夏場は朝晩の比較的涼しい岩手で過ごし、もし活躍出来たらオフシーズンに南関東に移籍すれば一頭で二度楽しむ事が出来ます。すぐ走る安価な既走馬をお探しで南関挑戦する夢も見たい、そんな皆様にうってつけの一頭です。